【シバ犬🐾財務諸表論】財務会計総論Ⅱ
目次
会計ビックバン ~世界基準をめざしたワンだふる改革!~
| 社長 | 白柴くん、「会計ビッグバン」って…経理部で爆発でもしたのか!?💣 |
| 経理 | してません!これは1990年代後半に始まった、日本の会計ルールの大改革のことです。 |
| 社長 | 大改革ねぇ…なんで突然そんなことを? |
| 経理 | 日本の会計が世界基準とズレていて、特にバブル崩壊後は“含み損”が見えにくいなど透明性の問題がありました。 |
| 投資家 | 投資家としては、企業の真の姿が見えないと困るわけだな。 |
| 社長 | なるほど、企業の実態を隠さないための爆発(?)だったのか。で、どんな改革があったんだ? |
| 経理 | 時価主義会計、連結財務諸表、退職給付会計、税効果会計、キャッシュフロー計算書の義務化など、一気にドーンと。 |
| 社長 | 一気に!?犬でいえば、散歩ルートもおやつの銘柄も同時に変えるようなもんだぞ! |
| 経理 | まぁ似たような衝撃です…。まず時価主義。株式などの資産を決算日の時価で評価します。 |
| 投資家 | 実態に合わせて価値を更新するわけだな。 |
| 社長 | そうか!隠れてた損も分かるようになる。犬小屋の裏の骨ガムが全部見つかる感じだな! |
| 経理 | 例えが妙ですがそうです。次は連結財務諸表。 |
| 社長 | 親会社だけじゃなく、グループ全体をまとめて決算するやつだよな? |
| 経理 | そうです。単独決算だけではグループ内操作を見抜きにくかったため、1999年度から連結中心へ移行しました。 |
| 投資家 | 俺たちが知りたいのは、グループ全体としての力とリスクだ。 |
| 社長 | 時価でリアルに、連結で全体を見渡す…まさにビッグバンだな! |
| 経理 | ここから、日本の会計は“世界レベル”に大きく前進したんです。その流れで、次の「新会計基準」も登場します。 |
新会計基準とは ~ビッグバンのその先へ!~
| 社長 | 白柴くん、ビッグバンは分かった。で、そのあとどうなったんだ? |
| 経理 | ビッグバンで世界基準への流れができ、そのあと2000年代に入り、さらに“新会計基準ラッシュ”が始まったんです。 |
| 社長 | まだ改革するの!?もはや犬の散歩コースが毎日変わるレベルだぞ…。 |
| 投資家 | 国際会計基準との整合性が必要になってね。日本基準も一気に近代化していったんだ。 |
| 経理 | 例えばこんな流れです。・退職給付会計(平成10年)・金融商品会計(平成11年)・税効果会計(平成10年)・減損会計(平成14年)…など、P/L中心からB/S中心へとシフトする基準が次々登場しました。 |
| 社長 | 名前からして強者ぞろいだな…。で、これらはどんな方向性だったんだ? |
| 経理 | 大きな流れとしては、企業の“富の増加”を明確にする方向=資産負債アプローチの強化です。 |
| 社長 | あっ、さっきの時価会計や連結の流れにつながってる! |
| 経理 | そのとおりです。ここから「利益」をどう捉えるかという議論が進み、次に連携利益観が重要になってくるんです。 |
| 社長 | お、次はいよいよ利益の話だな! |
連携利益観 ~利益の違いで世界が変わる?
| 社長 | 白柴くん、ウチの利益は絶好調だ! さっきの利益の話を聞きたくなってきたぞ! |
| 経理 | はい社長。今回の話で一番重要なのは、連携利益観(クリーン・サープラス関係) という考え方です。 |
| 社長 | また横文字か…それは何だ? |
| 経理 | 一言で言えば、「P/Lで計算した利益」と「B/Sの純資産の増減(資本取引以外)」が一致する関係です。利益と資本の動きがズレてないか確かめる仕組みですね。 |
| 投資家 | 投資家から見ると、この“ズレてないこと”が大事なんだよ。情報の信頼性が高まるからね。 |
| 社長 | なるほど、P/LとB/Sが“お互いのアリバイを証明する”感じか! |
| 経理 | それで社長が普段見てるのは 収益費用アプローチ。利益=収益-費用で、P/Lが主役です。企業活動の効率性を見る考え方ですね。 |
| 社長 | おうとも!PL大好き!これからも、働いて働いて働いて働いて働いて、まいります!! |
| 経理 | ・・・。でももう一つ、近年重視されるのが 資産負債アプローチ。こちらはB/Sが主役で、利益=純資産の増加分、つまり包括利益という考え方です。 |
| 投資家 | 評価差額など未実現の部分も含めて、“会社の富が増えたか”を見ているわけだな。 |
| 社長 | ということは…純利益だけ見てたらダメで、包括利益も見ないと会社の姿は本当には分からないってことか! |
| 経理 | その通りです。連携利益観は、P/LとB/Sのつながりを確認し、利益情報の整合性を保つ大事な視点なんですよ。 |
| 社長 | 会計の“主役”をどこに置くかで世界の見方が変わるとは…深いなぁ! |
ポイント図解:2つのアプローチの比較
| 項目 | 収益費用アプローチ(純利益) | 資産負債アプローチ(包括利益) |
| 利益観 | 企業の業績を示す測定値 | 企業の富の増加を示す測定値 |
| 主目的 | 企業活動の効率性を明らかにすること | 企業価値を明らかにすること |
| 中心概念 | 収益、費用 | 資産、負債 |
| 連携先 | P/Lの当期純利益 B/Sの株主資本の変動額 | P/L(包括利益計算書)の包括利益 B/Sの純資産の変動額 |