【シバ犬🐾財務諸表論】連結財務諸表に関する会計基準
目次
第1話 連結財務諸表の目的 -グループ全体を“ひとつの会社”として見る!-
| 社長 | 白柴くん、最近うちの子会社も増えてきたし、そろそろ“連結決算”とかいうのを出さなきゃいけないらしいんだが…あれって何だ?うちの決算と別物なのか? |
| 経理 | はい社長。連結財務諸表は、親会社と子会社を合わせた“企業集団全体”の財務状況を、ひとつの会社みたいにまとめて報告するものです。 |
| 社長 | へぇ~、つまりグループ全体の“家計簿”みたいなもんか!💰 |
| 経理 | そのとおりです!親会社が子会社を支配している関係を前提に、グループの財政状態や経営成績を総合的に報告します。 |
| 投資家 | われわれ投資家としては、グループ全体でどれだけ稼ぎ、どんな資産や負債を持っているかが重要なんだな。個別決算だけでは、実態を見誤ることもあるからな。 |
| 社長 | なるほど、個別の会社ごとじゃなく、グループの“全体像”を示す決算ってわけだ🐾 |
第2話 子会社の判定基準 -“持株数”より“支配力”が決め手!-
| 社長 | 白柴くん、連結する会社って、うちが株をどれだけ持ってるかで決めるんだろ? |
| 経理 | 昔はそうでした。議決権の過半数を持っているかどうかで判定する「持株基準」ですね。 |
| 社長 | じゃあ、51%持ってれば子会社、50%なら関係ないって感じか?単純だな!😆 |
| 経理 | でも今は違うんです。現在は「支配力基準」が採用されています。つまり、議決権の割合だけでなく、実際にその会社の意思決定を支配しているかどうかで判断するんです。 |
| 社長 | え、じゃあ50%でも実質的にうちが仕切ってたら、子会社ってこと?💦 |
| 投資家 | そのとおりだ。形式的な議決権割合ではなく、経営を支配している実態を重視するのが今の考え方だ。 |
| 経理 | そうです。これによって、議決権を一時的に減らして“連結はずし”するような操作も防げるんです。 |
| 社長 | なるほど~、“実質支配”がカギってことか!見た目より中身を見ろってやつだな🐾 |
第3話 連結基礎概念 -親会社中心?それともグループ全体?-
| 社長 | 白柴くん、連結決算って“誰の立場”で作るんだ?やっぱりうち(親会社)中心? |
| 経理 | いい質問です!実はそれには2つの考え方があるんです。「親会社説」と「経済的単一体説」です。 |
| 社長 | おっ、なんか対立構造っぽいな…どっちが今の主流なんだ? |
| 経理 | かつては親会社説が主流で、連結財務諸表は“親会社株主のため”に作られていました。でも今は、企業集団全体をひとつの経済体とみなす「経済的単一体説」に重心が移ってきています。 |
| 投資家 | 経済的単一体説では、非支配株主も“グループの一員”とみなす。したがって、連結貸借対照表では非支配株主持分も資本の一部として表示されるのだ。 |
| 社長 | つまり、昔は「親会社だけの成績表」だったのが、今は「グループ全体の成績表」になったってことか! |
| 経理 | そのとおりです!連結損益計算書の当期純利益も、グループ全体での成果を示すようになりました。 |
| 社長 | なるほど~。これで、うちのグループの“ほんとの力”が見えるわけだな🐾 |
第4話 投資と資本の相殺消去 -二重計上をなくせ!-
| 社長 | 白柴くん、連結BSを作るとき、うちの投資と子会社の資本がダブるって聞いたけど? |
| 経理 | そうなんです。親会社が出資した“子会社株式”と、子会社の“資本”は同じものを別々に記録している状態です。なので「投資と資本の相殺消去」を行います。 |
| 社長 | ほう、つまり“親が出したお金”と“子がもらったお金”を打ち消すわけか。 |
| 経理 | そのとおりです。そして、投資額と子会社資本を相殺したときに差額が出ることがあります。その差が「のれん」や「負ののれん」になります。 |
| 投資家 | のれんとは、買収時に支払った金額が子会社の純資産の時価を上回る部分である。将来の超過収益力への期待が含まれているわけだ。 |
| 社長 | ふむふむ。のれんって“期待の値段”ってことか。なんかロマンあるな~✨ |
| 経理 | ええ、でも毎期きちんと償却または減損の検討を行う必要があります。夢だけじゃ終われませんからね💦 |
第5話 未実現損益の消去 -グループ内の取引は“まだ利益じゃない”-
| 社長 | 白柴くん、うちが子会社に商品を売って利益を出したんだから、それも連結の利益に入るだろ? |
| 経理 | いえ、まだなんです💦 グループ内の取引で生じた利益は、外部に売るまで“未実現”と考えます。なので連結上は消去します。 |
| 社長 | え~せっかく儲かったのに?😢 |
| 経理 | たとえば、親会社が子会社に100で売った商品が、まだ外部に売られていなければ、その利益はグループの外では実現していません。 |
| 投資家 | つまり、企業集団を一つの会社と見るなら、社内での取引は“自家消費”のようなものだ。実際に外部に販売されるまでは利益と認めない。 |
| 社長 | なるほど、うちの中でお金が動いても、それは“グループ内で回ってるだけ”ってことか🐾 |
| 経理 | そのとおりです。外部に販売されたとき、はじめてグループ全体としての利益が実現するんです。 |