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役員賞与、昔と今 ~「功労」か「対価」か、それが問題だ!~
| 社長 | お、白柴くん、ちょうど良いところに!うちの役員賞与の会計処理なんだけどさ、昔と今で扱いが変わったらしいじゃないか?なんでなんだい?景気が良すぎて利益から控除しきれなくなったか?😎 |
| 経理 | 社長、少し違いますね💦 以前は、役員賞与は利益を上げた「功労に報いるため」に利益から控除されていました。言わば、利益の分配のようなイメージです。😢 |
| 社長 | 利益の分配か!なんか、お年玉みたいで夢があるね!で、今はどうして費用処理になったんだ?税金対策か?✨ |
| 経理 | いえ、税金対策ではなく、会計上の考え方が変わったんです。現在の会計基準では、役員賞与は「利益の分配」ではなく、「職務執行の対価」であると見なされています。 |
| 投資家 | そのとおり。会社が利益を出すのは、役員が職務をちゃんと遂行した結果だ。だから、その対価として支払う賞与は、給料と同じでコスト、つまり費用として扱うのが合理的。 |
| 社長 | なるほど!功労へのご褒美じゃなくて、働きの対価ってことか!考え方が根本的に変わったんだな!そうすると、損益計算書上、何か大きな違いが出てくるのか? |
| 経理 | 大きく変わりますね。過去の「利益からの控除」だと、営業利益や経常利益といった利益の途中段階の計算には影響しませんでした。最終的な利益の「処分」のような扱いですから。 |
| 投資家 | しかし、費用処理になると、役員賞与は売上から差し引かれるコストとして計上される。つまり、営業利益や経常利益の計算の手前で費用として認識されることになる。 |
| 社長 | おお!ってことは、費用処理すると、利益がその分小さく見えるってことか!うちの会社の本当の収益力をより正確に示すことになるんだね!いけいけドンドンで利益を出しすぎても、費用計上はしっかりしないとな🔥 |
| 経理 | そのとおりです。役員賞与を費用として扱うことで、その期の業績達成のためにかかった総コストを正しく反映させ、投資家である黒芝さんのような方々へ、より透明性の高い情報を提供できるわけです。 |
| 投資家 | そういうこと。投資家としては、利益処分的な処理よりも、事業活動に伴う費用として計上されている方が、会社の実態的な収益性を評価しやすい。今の会計処理は歓迎すべき変化だ。 |
| 社長 | 白柴くん、よくわかったよ!役員賞与は、今はもう「利益のおすそ分け」じゃなくて、れっきとした「人件費」と同じ仲間ってことだね!これからは堂々と費用として計上するぞ! |
| 経理 | はい!きちんと発生した期間の費用として処理しておきます★ |
ポイント図解:役員賞与の会計処理の変遷
| 項目 | 過去の会計処理(利益処分的な考え) | 現在の会計処理(費用認識の考え) |
| 概念 | 利益を上げた功労に報いるための分配 | 職務執行の成果に対する対価(報酬) |
| 損益計算書上の位置づけ | 税引前利益から控除(利益処分) | 売上から差し引かれる費用として計上 |
| 財務諸表への影響 | 営業利益・経常利益などの途中段階の利益には影響しなかった | 営業利益・経常利益を計算する際に費用として認識される |

