【シバ犬🐾財務諸表論】連結キャッシュ・フロー計算書等の作成基準
目次
黒字倒産を防げ ~C/Sは「資金」の通知表!~
| 社長 | 白柴くん、今期のP/Lは過去最高益だ!これで安心だね!ドンドン投資するぞ! |
| 経理 | 待ってください社長!利益は出ていますが、資金繰りがショートすると「黒字倒産」の危険があります。P/Lだけではダメです。 |
| 社長 | 黒字倒産!?そんな恐ろしいことが!?💦 |
| 経理 | はい。P/Lは発生主義に基づく「利益」ですが、実際に手元にある「資金」ではありません。そこで必要なのが**キャッシュ・フロー計算書(C/S)**です。 |
| 投資家 | P/Lは経営者の意見が入る余地が多いが、C/Sは事実、つまり現金の動きだけを追う。恣意的な操作が困難な点が長所だ。 |
| 社長 | なるほど!P/Lが「儲けたか」なら、C/Sは「お金があるか」を教えてくれるってことか! |
| 経理 | そのとおりです。C/Sは現金及び現金同等物という資金の範囲で、営業・投資・財務の活動区分別に、資金の動きを報告するんです。 |
| 社長 | C/Sは、投資家にとって一番知りたい情報なんだね! |
資金の正体 ~C/Fの「現金同等物」って何?~
| 社長 | 白柴くん、C/Sの対象となる「資金の範囲」は、現金と現金同等物なんだね。現金はわかるけど、現金同等物って、何をどこまで含めるんだい? |
| 経理 | 現金同等物とは、容易に換金可能で、価値の変動リスクが僅少な短期投資を指します。 |
| 社長 | 短期って、どれくらい? |
| 経理 | 具体的には、取得日から満期日又は償還日までの期間が3か月以内のものが目安です。定期預金やコマーシャル・ペーパーなどが含まれます。 |
| 投資家 | どこの企業でも同じものを入れるわけではない。現金同等物に何を含めるかは、経営者の判断に委ねる。だから、その資金の範囲は必ず会計方針として注記しなきゃいけない。 |
| 社長 | なるほど、うちの会社ではこれを現金同等物にする!って決めるわけだね。 |
| 経理 | そうです。そしてもう一つ、C/Sの表示で大事なのが、利息と配当金の区分です。 |
| 社長 | 利息と配当金?それは営業活動でいいんじゃないの? |
| 経理 | 2つの処理方法があり、受取利息や受取配当金を投資活動、支払利息や支払配当金を財務活動に区分する考え方もあります。これは、それぞれのキャッシュ・フローを投資活動の成果か財務活動のコストかという観点から捉えるためです。 |
二つの顔 ~直接法と間接法のメリット・デメリット~
| 社長 | 営業活動によるキャッシュ・フローの表示方法って、直接法と間接法の2つがあるんだよね?うちは簡単に作れる間接法でいいかな? |
| 経理 | 確かに間接法は、P/Lの税引前当期純利益から出発して調整するので、作成は簡易です。 |
| 投資家 | 間接法は簡易だが、営業活動による収入総額と支出総額の規模が、投資家には把握できないという短所がある。 |
| 社長 | ええっ😢。じゃあ、間接法だと、実際どれだけ現金が入って、どれだけ出ていったのかが、見えないってこと? |
| 経理 | そのとおりです。逆に、直接法は、主要な取引(売上による収入、仕入れによる支出など)ごとに総額表示するので、収入総額と支出総額が詳細に把握できる点が最大の長所です。 |
| 社長 | なるほど!事実を詳細に知るには直接法が一番だけど、作成に手間がかかるわけだ。 |
| 経理 | 会計基準ではどちらを使っても良いとされていますが、投資家にとっては、事業の実態がより分かりやすい直接法が好まれる傾向にありますね。 |
| 投資家 | 投資家が知りたいのは、企業が本当に本業で稼ぐ力があるかだ。間接法では、その稼ぎの規模が分かりにくいんだ。 |