【シバ犬🐾財務諸表論】財務諸表
目次
第2話 損益計算書原則 -「努力たる費用」と「成果たる収益」
損益計算書の本質 -稼ぐ力と使う力を測る秤!
| 社長 | 白柴くん、この前の決算、利益が出たって聞いたけど、なんか手元にお金がないんだよな。経費使いすぎたかな? |
| 経理 | 社長、損益計算書(P/L)は単なるお金の出入り(収入・支出)の記録じゃありません。『一会計期間のすべての収益とこれに対応するすべての費用』を記録して、期間の真実の経営成績を示すものです。 |
| 投資家 | そうだ、キャッシュの流れだけ見てちゃダメなんだ!大切なのは、その期間に『稼いだ力(成果たる収益)』と『使った力(努力たる費用)』のバランスなんだ。 |
| 社長 | ふむ。まるで、俺がちゃんと筋トレしたか、それとも寝てばかりいたかを測る“体力テスト”みたいなものか! |
| 経理 | その通りです!だから、来期分のお金を前払いしても(前払費用)、それはまだ今期の費用にはなりませんし、まだ請求してないけど提供済みのサービス代金(未収収益)は、ちゃんと今期の収益として計上します。 |
| 社長 | なるほど。売上は『見込み』じゃなく、ちゃんと『現実(実現)』になったときじゃないと認められないってことか! |
| 経理 | また、売上高から売上原価を引いて売上総利益を出すように、費用と収益は、その発生源泉に従って対応表示しなければなりません。 |
利益の区分と総額主義 -「経常」と「特別」を分ける!
| 社長 | 白柴くん、うちの会社は、ドッグフード販売と、ドッグランの運営をしているだろ。これ、ごちゃ混ぜで報告しちゃダメなの? |
| 経理 | ダメですよ、社長!損益計算書は、活動の種類に応じて『営業・経常・純損益』の三段階に区分することがルールです。 |
| 投資家 | ドッグフード販売など**本業の儲け(営業利益)と、利息のような通常の活動全体で得た儲け(経常利益)**を区別しないと意味がないんだ。 |
| 社長 | なるほど。じゃあ、この経常利益が出たら、それが最終利益になるわけか? |
| 経理 | いえ、原則として「経常利益を表示し、これに特別損益に属する項目を加減して当期純利益を表示しなければならない。」と決まっています。 |
| 投資家 | そうだ、古い車を売ったような『めったにない出来事(特別損益)』は、経常利益の下に区別して表示するんだ。 |
| 経理 | ちなみに、利息などの費用と収益は、必ず総額で記載しなければなりません。受け取った利息と支払った利息を相殺して、差額だけ表示するのは禁止です。 |
| 社長 | え?なぜ相殺しちゃダメなんだ? |
| 投資家 | 総額で書くからこそ、企業が行った取引の規模が明瞭になるんだよ! |
| 経理 | 最終的に、経常利益に特別損益を加減して税金を引いた後の利益が当期純利益です。 |
| 社長 | よし!ならば、この当期純利益こそが、株主や債権者といった企業利害関係者への説明責任を果たすための、最も重要な会計情報ってわけだな! |
第3話 貸借対照表原則 -企業の価値を示すもの
貸借対照表の本質 -財政状態を映す鏡!
| 社長 | 白柴くん、うちの資産って、どれだけあるかざっくりでいいんじゃない?細かく書くの面倒だし。 |
| 経理 | 社長、それはダメです!貸借対照表は、企業の財政状態を正しく示すために、すべての資産・負債・資本を記載する必要があります。 |
| 投資家 | そう。株主や債権者は、企業の“本当の姿”を見て判断するんです。簿外処理なんてされたら、信頼が崩れますよ。 |
| 社長 | なるほど。つまり、貸借対照表って“会社の筋肉と骨格”を見せるレントゲンみたいなものか! |
| 経理 | その通りです!しかも、資産と負債は総額で表示しなきゃいけませんし、重要な情報は注記で補足する義務もあります。 |
貸借対照表の区分 -三つの部門に分ける!
| 社長 | 白柴くん、資産と負債と資本って、全部まとめて書いたらスッキリしない? |
| 経理 | それはダメです!貸借対照表は「資産の部」「負債の部」「資本の部」に分けて、さらに細かく分類する必要があります。 |
| 投資家 | そうそう。流動資産と固定資産、流動負債と固定負債、それぞれの性質が違うから、区分しないと判断できません。 |
| 社長 | なるほど、犬種別に分けるみたいなもんだな。チワワとシベリアンハスキーを一緒にしちゃダメってことか! |
貸借対照表の配列 -流動性の高い順に並べる!
| 社長 | 白柴くん、資産の並びって、好きな順でいいよね? |
| 経理 | いえ、原則として「流動性配列法」に従います。つまり、現金のようにすぐ使えるものから順に並べるんです。 |
| 投資家 | そうすることで、企業の“動かせる力”がすぐにわかる。投資判断にも直結しますよ。 |
| 社長 | なるほど、冷蔵庫の中も、よく使うものは手前に置くもんな! |
貸借対照表科目の分類 -科目は性質ごとにきっちり分ける!
| 社長 | 白柴くん、仮払金とか未決算って、貸借対照表にそのまま書いてもいいよね? |
| 経理 | いえ、社長!それらは性質に応じて、適切な科目名で表示しなければなりません。分類が曖昧だと、財政状態が正しく伝わりません。 |
| 投資家 | そうそう。資産は「流動」「固定」「繰延」、負債は「流動」「固定」に分けて、明瞭に表示してもらわないと、判断できませんよ。 |
| 経理 | 例えば、現金や売掛金は流動資産、建物や特許権は固定資産、前払費用は繰延資産です。それぞれの性質に応じて分類するのが基本です。 |
| 社長 | なるほど、犬の道具も「散歩用」「室内用」「おやつ用」って分けないと、使い方がわからなくなるもんな! |
資産の貸借対照表価額 -価値は取得原価が基本!
| 社長 | 白柴くん、うちの在庫、最近ちょっと値下がりしてるけど、昔の仕入れ値でそのまま載せていいよね? |
| 経理 | 原則は取得原価ですが、時価が著しく下落して回復の見込みがない場合は、時価で評価しなければなりません。 |
| 投資家 | そうそう。実態に合った価額じゃないと、企業の健全性を見誤ります。 |
| 経理 | 有形固定資産は取得原価から減価償却累計額を控除して表示しますし、債権は貸倒見積高を差し引いた金額で記載します。 |
| 社長 | なるほど、古くなった犬小屋は“買った値段”じゃなくて“今の価値”で考えるってことか! |
| 経理 | そのとおりです!資産の価値は、過去の支出だけでなく、現在の状態や将来の回収可能性も考慮して評価するんです。 |