【シバ犬🐾簿記論】ヘッジ会計

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予定取引のヘッジ会計 -未来のリスクを今から守る!?-

社長白柴くん、来年のコーヒー豆の輸入、円安になったらヤバくないか?☕💦
経理そうなんです。為替レートが円安になると、同じドルでも支払額が増えます。そこで使うのが「為替予約」です。
社長為替予約?なんだか難しそうだけど、つまり“値段を先に決めとく”みたいなもの?
経理そのとおりです!銀行と「来年のドルを110円で買う」と約束しておけば、円安になっても安心です。
投資家でも、それって会計上どう扱う?まだ仕入れてないのに損益が出るのはおかしくないか?
経理まさにそこがポイントです。予定取引だから、取引自体はまだ発生していません。なのに予約の評価損益だけ先に出すと、本業の利益がブレてしまうんです。
社長たしかに💦 まだ仕入れてもいないのに「損が出た」とか言われてもピンとこないな。
経理そこで使うのが「ヘッジ会計」です。為替予約で生じた評価損益を、予定取引が実際に行われたときに反映させるんです。
投資家つまり、「評価損益を繰り延べて」、仕入れ時にまとめて処理するということだな。損益対応がきれいになる。
社長へぇ〜、未来の取引を守るための“保険”を、会計でも時期を合わせて計算するわけか。
経理そうです。予定取引のヘッジ会計は、「未来と現在をつなぐ橋渡し」と言えますね🐾
投資家為替リスクを防ぐだけでなく、損益の見た目まで整える…会計って意外とスマートだな。

金利スワップのヘッジ会計 -変動金利を固定に!?-

社長白柴くん、うちの借入金、変動金利なんだけど…金利が上がったら怖いなぁ💦
経理そこで使えるのが「金利スワップ」です。銀行と契約して、変動金利を固定金利に“取り替える”取引です。
社長へぇ、まさに“金利の保険”みたいなもんだな!でも、会計上はどう処理するの?
経理通常の処理だと、スワップ契約の評価損益は期末ごとに出てしまいます。でも、借入金の利息は支払時に計上。だからタイミングがズレるんです。
投資家なるほど。そのズレが決算書をブレさせるのか。だからヘッジ会計が必要なんだな。
経理そのとおりです!ヘッジ会計を使えば、スワップの損益と借入金利息を同じ期間に対応させられます。実態に近い数字になるんです。
社長ふむふむ。具体的にはどうやるの?
経理2つ方法があります。ひとつは「繰延ヘッジ」。スワップ評価損益を一時的に貸借対照表の「繰延ヘッジ損益」に入れておいて、利息支払い時に費用化します。
投資家タイミングをずらして“同期”させるわけだな。
経理もうひとつは「特例処理」です。スワップの利息と借入金の利息をまとめて処理します。スワップの評価はしません。
社長そっちのほうが簡単そうだな🐾
経理実務でも多く使われますが、条件がぴったり対応していることが前提です。ズレがあると使えません。
投資家要は「本当に金利リスクをヘッジできているか」が重要なんだな。
社長うーん、スワップと借入金を“同じチーム”にして、動きを合わせる感じか。
経理まさにそのイメージです!ヘッジ会計は、リスク管理と会計のタイミング調整を両立させる仕組みなんです。
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